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生物と無生物のあいだ

とっても面白い本を読みましたので、記録。

『生物と無生物のあいだ』
福岡伸一 著

遺伝子操作とかES細胞から臓器を作り出してしまうなんてニュースに出会った時その向こう側に、神をも恐れずに自分の探究心とか好奇心のみで突き進む人物とか、とにかく名声や金銭的成功を求める人物とかの、まあ、いっちゃってる人ですか(笑)、そんな人々の姿を想像してしまいがちでした。でもこの本を読んで、福岡先生の少年の頃や駆け出し研究員だったころの思い出(それらは、父親や同僚との交流とか周りの風景などのエピソードで彩られています。)、生命科学の発展の歴史や科学者たちの人となり、地道な実験が具体的にはどのようになされているのかという説明等々を知り得て、認識を改めたどころか、静かな感動を覚えております。

とにかく文章が美しく、それが(おそらく同じように美しいであろう)DNAの配列だったりアミノ酸の動き(著者は「ふるまい」という言葉を使っています。)だったりと二重奏をかなでているかのようです。

こう書くとエッセイ本みたいに受け取られそうですが、専門外の人にとっては、あくまでも分子生物学の本と言っていいと思います。ど素人の私にもとても解かり易く書かれていて、尚且つとても面白かったです。

日頃科学と無縁に生きている、私のような人には絶対おすすめの一冊でした。
今年は年初からいい本に巡り会えて、本当によかったと思っています。

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