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読了記録

20090527
『エル・スール』 アデライダ ガルシア=モラレス 著


不思議な感覚の残る本で、読み終わってすぐ、もう一度読みました。

「父親を自殺で失った少女の精神的な成長が本人の独白で綴られている話です」
と言ってしまうと、そんな小説じゃぁなかったよなぁ・・・という感じがしてきます。
1度目は主人公の少女に寄り添って読んで泣き、ストーリーを知って読む2度目は、周辺の人々それぞれの苦しみや悲しみの意味が判って読んだからか泣けて泣けて。

結局のところ何が解決するでもなく、何を乗り越えたわけでもないですが、主人公はすべて抱えたまま、それでもしっかりと歩んで行くだろうという希望を感じさせて終わります。それでも、当分の間3度目は読むまい。weep


この小説を基にした映画が、先に世に出ていて、映画ファンの間では有名な映画らしいです。是非、見たいと思っています。というのも、この不思議な読後感は、物語のによるところが大きい気がすからです。家族それぞれの孤独や絶望の舞台であるスペインのぽつんとした一軒家。表紙の写真だけがたよりですが、それが映像で見られるわけですので。


ところで、今読みかけのものも含めて、最近翻訳物を続けて読んでいますが、どれも素晴らしい訳で嬉しい今日この頃です。happy01

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