読了記録
芥川賞受賞作ですね。
あらすじはこちらにお任せします。
まず一番に感じたことは、色気のない作品だということ。そもそも主人公は29歳の女性なのにナガセだし。苗字かよ!みたいな。![]()
自分もいい年なので、20代の人をどうも我が子とまではいかなくても、慈しむような気持ちで見てしまうようで、そこに描かれている、若いのに恋愛の可能性のかけらも感じさせない日常に対して、『いのち短し恋せよ乙女』というフレーズが頭の中をリピートしてしまいました。(注・自分の20代が数々の恋愛に彩られていたわけでは勿論ありません。
)
それでも、彼女をとりまく人々(主な登場人物がすべて女性なのは重要なポイントだと思う)は、母性に近いような愛情で、ゆるくではあるけど絶対にほどけないように結びついているように思います。読み終わってみて、男性と女性の違いをまざまざと見せつけられたような気がしました。(それを対比させて書いている部分はないのですが。)
ナガセは幸せなのだろうか。幸せが物質的なものでは測れないことは重々承知していながらも、「彼女には助け合って暮らしていける友人や母がいるからまだ幸せな方だ」というなら、これからの世代の人たちの将来を憂慮し、気持ちが重たくなるのでした。
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