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2010年10月

2010.10.16

観劇記録

ミュージカル『オネーギン Evgeny Onegin』
―あるダンディの肖像―
原作/アレクサンドル・C・プーシキン
脚本・演出/植田景子

宝塚歌劇団 雪組
日本青年館

主演は専科の轟悠さんです。
『コインブラ』以来1年以上ぶりのいしちゃんの舞台。以下覚書を。

まず、轟さんの舞台は安心して臨めるのがいいです。今回もいしちゃんにぴったりの作品ではないかと、観劇を楽しみにしていました。女性なら誰でも虜になってしまいそうな、虚無的な美男子。本当にぴったりの役柄でしたー。そしてそして、ちょっとネタばれ的になるけど言わずにいられない、2幕のおひげをつけての登場。「おおっ!そう来たか!」でございましたよ。

美穂圭子さんと一樹千尋さん、そして轟さん。3人の専科さんが流石の舞台を見せてくれました。雪組生たちはまだまだ対等にぶつかれていない感じもしましたが、まだ初日があいたばかりなので、公演中にどんどん変わっていってくれるだろうと期待します。そもそも、大劇場公演では成長する場さえ十分に与えられない下級生のためにもバウ公演があるわけですから、轟さんの舞台に出られるというのは本当に素晴らしい機会ですよね。

(特に歌。歌に力がないのなら、ストレートプレイでOK。わざわざミュージカルにする必要がないわけで、上手じゃなくてもいいから迫力が欲しかったです。まあこの3人の専科さんと比べるのも可哀想ですけど。)

以下、箇条書き(^^;
・1幕でカラマーゾフのスメルジャコフを思い出して、2幕でエリザベートのエルマー思い出しました。(普通の反応だな。)
・舞羽美海さんが時々大地真央さんに見えたのは私だけ?
・フィナーレのダンスがかっこよかったです。娘役さんたちも男前でした。ピアノの音楽も素敵。
・14歳のエフゲーニィ 役の 彩凪 翔 ちゃん。初めて知った生徒さんでしたが、溌剌としていて良かったです。


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2010.10.03

読了記録『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』

20101002_2


村上春樹プロジェクト、着々と進行しております。そして、熱烈ファンになったとは言いませんが、好きな作家ですね。やっぱりというか流石というか。(^^)

この小説は「世界の終り」と「ハードボイルド・ワンダーランド」という二つの小説が各章交互に配置されて、二つの物語が並行しています。もちろん、ただ単純にそうなっているわけではなくて、やがてこの二つの物語の関係性が明らかになってきて、最後に交錯するのか?というところで終わります。

片方ずつまとめ読みしてもそれぞれ面白いのに、この仕掛けは素敵。

読み終わって感じたのは、責任をとるということと状況を受け入れるということ。

「世界の終り」では主人公はあえて終わっている世界にとどまることを選択します。なぜならその世界は自分自身が作り出したのもだから。(←この状況は短く説明できないのです。読んでみないとわからないです。)

「ハードボイルド・・・」の方の主人公は、自分には全く責任のないことを静かに受け入れます。

前者からは「千と千尋の神隠し」を、後者からは「私を離さないで」を思い出しました。


今まで何作か読んできた村上春樹作品のなかで、今のところこれが1番好きかな。


次に控えているのは、私が初めて読んでそしてこの作家はもういいやと思わせた「ノルウェイの森」ですよ。


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